相模原市で更年期障害の臨床経験が豊富なはりきゅう中野屋です。
1970年代前半生まれの女性が当院HPを見て来院されました
ご予約を頂いた電話の声の印象、声の張りから更年期世代、様々な症状に抗っているであろうと想像しました。
4～5年前から頚部椎間板ヘルニアを患い、肩関節痛、腰痛も同時に現れ、ここ数年はめまいと頭痛に苦しんでいたそうです。整形外科、耳鼻科、脳神経外科、心療内科、婦人科とドクターショッピングをしたが、状態が芳しくなく鍼灸は接骨院で受けていたそうだが、全身を見てほしいことから当院を選んだということです。残念なのは婦人科ではE₂、LH、FSHの血液マーカーの検査すらしなかった、ということです。
めまいは起立から臥位（横になること）、寝返りを打つときに発症することから頭位めまい、頭痛は症状や首のコリが強く手で抑えている場所から緊張型頭痛と目星をつけました。
第一に伝えることは安心して頂くこと
若かりし頃、脳神経外科医から患者さんにとって安心することはとても大きなことです、と教わりました。
涙ぐんで今までの経過を話してくださいました。途中で話を遮ることなく十分に話を聴いてからホットフラッシュ、めまい、イライラは更年期障害でよくある症状です、関節痛も同じです。ホルモン中枢は自律神経の中枢でもあります、女性ホルモンの欠乏から自律神経の乱れを誘発するので百人百様の症状を呈します。
新患では奇経治療はしませんが、症状が強いので照会-列缺から始めました。瞳孔の大きさが変わったので『もう一度深呼吸してください』と確認したところ見た目にも呼吸が大きくなったのがわかりました。陥谷-合谷では体が温まると言われました。申脈-腕骨では腰や首に何かを感じて頂いたようです。
脾虚肝実症と診立て、本治法を行いました。蒼白な顔色に色艶が加わり、表情も柔和になりました。
帰り際に来た時より気分が良いでしょう？と尋ねると頷きました。私が八方手を尽くして力になれない時は更年期障害の専門医を紹介します、と見送りました。
3診目ですが経過は良好です。
はりきゅう中野屋
相模原市中央区上溝2429-1
TEL：042-854-8914（予約制）
受付時間：午前9時～12時、午後2時～7時
日曜日、水曜日は休み
