坐骨神経痛 70歳代の男性

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きっかけ

かれこれ20年以上に渡り、診させて頂いている患者様です。当初は腰部・殿部・片側の大腿痛が主訴となっておりました。

鍼灸接骨院時代からの患者さんなので物療、柔整マッサージ、ストレッチなどを経て、平行してセルフケアとしてストレッチや日常生活上の工夫などお伝えして過ごしておりました。この患者さんの特性として施術効果がゆっくり現れるタイプの方でした

少しブランクがあって5年前に再来

主訴は坐骨神経痛、特に殿部、大腿部外側の痛みでした。鍼灸主体にして坐骨周辺の効果的なツボ、大腿外側皮神経痛を疑いASIS周囲の圧痛点を施術していきます。

経過としてはめまい症状を発症したことにより脳外科、耳鼻科の診察を受けるも器質的な所見を認められず、めまいの施術をメインに症状の波はありましたが、数か月経過して何とかめまい症状おさまりました。

再び坐骨神経痛の症状に対してアプローチしていきますが、ある程度まで改善するものの小康状態が続きました。そんなタイミングでNHKのチョイスが放送され、坐骨神経痛のセルフケアを見たのでやり方をお伝えしました。やや症状の軽減を認めましましたが、また壁にぶつかりました。

私が仕事をする上での信条は患者さんの症状が改善する近道を示すことだと信じているので、長い歩行ができない、少し休んで痛みが軽減する、足背動脈の左右差がないことから脊柱管狭窄症の根治を目指し、相模原市内で脊椎内視鏡手術をする病院を紹介し受診をして頂きました。

そこでの診断は脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症というものでした。方針はまずブロック注射やリハビリで保存療法を行い経過を見ることでした。ここでも効果が出にくい体質のためついに手術となりました。

当院への通院はリハビリの途中で病院での治療に専念するように伝えました。

今年になり再来されました

手術を受けた結果、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアは対応するも、腰椎すべり症は効果よりリスクが高いことから現状維持となりました。手術前より症状の軽減するも長く歩けない、ガーデニングしていると腰部、殿部の痛みが増悪するということでした。

針灸奮起の会で教わったことを実践して以前より坐骨神経の走行をより正確にとらえ施術していきました。週1回のペースで1か月続けたところ症状はペインスケールで半減しました。

ところが体質に合わない薬剤の影響からめまい症状が再発したことで、脳外科に受診したところ問題点が見つかった、とのことで施術は中断しました。

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