相模原市で更年期障害を鍼灸治療で改善するはりきゅう中野屋です。
ナビオス横浜方面から見た赤レンガ倉庫
めまいの診察
会場は関内駅からすぐのビル、伊勢佐木町のはしっこで、のどの渇きを抑えつつ参加しました。(目の前にある吉田飯店はチャーハン美味しいですよ!最近はご無沙汰ですが…)
万国橋から見た県警本部
さて本題です。鑑別診断や臨床推論を念頭に進めるうえで多くの病態はありますが、特に中枢性疾患、心循環器系疾患があります。中枢性疾患は脳血管障害(脳幹、小脳)、聴神経腫瘍、多系統萎縮症(Shy-Drager症候群)など、心循環器系疾患は高度徐脈(Adams-stokes症候群)、弁膜症、その他として脱水・出欠などが鍼灸院では手をつけてはいけないめまいとなります。
では医療面接(問診)で症状の違いから推論します。発症様式として急性・緩徐か、単発・反復か、持続・進行か、増悪・緩解因子、目が回る回転性なのか、船に揺られた感じの浮動性なのか、目の前が暗くなる失神性なのか症状の性状強さ、場所や放散の有無、随伴症状として神経症状の確認、蝸牛症状の有無、眼前暗黒感、胸痛、呼吸苦の有無、強い嘔吐、嘔気、発汗の有無、意識障害など、最後に時間的経過として数秒から数か月持続まで各時間による疑われる疾患を以上のめまいOPQRSTにわけて推論します。
めまいを発症するよくある病態や上記リスクある疾患を含めてフローチャートでまとめて頂いた資料は大変役立ちます。参加者でワークショップで運動失調(小脳)鼻指鼻試験や手回内・回外試験、顔面部の所見(脳幹)、眼振、蝸牛症状として音叉や指こすり、歩様・Romberg試験、貧血兆候などを学びました。この辺りは若い頃に勤めていた脳神経外科での経験が懐かしいです。
めまいに対する鍼灸臨床の実際
こちらの講義は講師の先生が参加者に合わせて豊富な資料の中から容姿を見て中堅からベテランが多いと判断されたようで鍼灸臨床はさらっと流し、その代わりに、ある症例を挙げて緊急性の有無を参加者に選ばせてから解説するという内容でした。
プライマリケアでは末梢前庭めまいが最も多く、次いで非前庭性めまい、精神疾患の順になるそうです。有名なメニエール症候群によるめまいは5%ほどなので、耳鼻科受診した患者様のメニエール症候群がなぜ多いのかは謎です。
対照的にER(救命救急)での鑑別方法などを解説して頂きました。ワークショップでは前庭機能を評価するテストとしてHIT(ヘッドインパルステスト)を体験しました。
万国橋から見たランドマークタワー
一番の診察を担当した講師は神奈川県鍼灸師会の仲間であり、二番目の講師は大学病院勤務の鍼灸師で医学博士です。同じ鍼灸師としてほれぼれするほどです。先週の災害医療研修会や当講習会に参加して共通のキーワードはバイタルサインでした。バイタルサインの種類、正常値がわかる鍼灸師でなければいけないし、医療連携をする上では『あたりまえ』の内容です。
2週続いた西洋医学の勉強から9日は八王子はり研究会で東洋医学の勉強です。ちなみに16日は更年期と加齢のヘルスケア本部の研修会です。(早く正月来ないかなぁ(ToT)/~~~)
はりきゅう中野屋
相模原市中央区上溝2429-1
TEL:042-854-8914(予約制)
受付時間:午前9時~12時、午後2時~7時
定休:日曜日・水曜日