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眼科の現代針灸
令和5年7月16日に国立(くにたち)で行われた現代針灸実技セミナーの第四回眼科・皮膚科セミナーを受講しました。
眼科の常見疾患として外麦粒腫、内麦粒腫、霰粒腫があり外麦粒腫はまつ毛の根元にあるモル腺の細菌感染による急性化膿性炎症であり、内麦粒腫はマイボーム腺の細菌感染による急性化膿性炎症、霰粒腫はマイボーム腺の出口が詰まり、中に粥状の分泌物が溜まり肉下種を形成したものである。
ドライアイは涙液蒸散型と涙液減少型があり、涙が蒸発しやすい涙液蒸散型が大部分、涙液減少型の代表はシェーグレン症候群である。
白内障は加齢性白内障が多く、40歳以下の白内障は糖尿病姓白内障を疑う。
緑内障は初期は自覚症状に乏しく、検診や視野欠損・狭窄を訴え眼科を受診することで発見される。
飛蚊症のほとんどは原発性の飛蚊症であり、変化がなければ経過観察となる。一方、症候性飛蚊症は網膜剥離、眼底出血などと重い病状となる。
上記の外眼病のほかに眼球本体の疾患を内眼病と呼ぶ。重症度が高く失明の原因となり、後天性失明のワースト3は緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症がある。
実技では晴明穴、球後穴、太陽穴、天柱穴に刺鍼しました。
皮膚科の現代針灸
1皮膚腫瘤 2アトピー性皮膚炎 3脱毛症があり、皮膚腫瘤のうち、ニキビは白ニキビ、赤ニキビ、膿ニキビがあり針灸治療は直接的なものではなく、増悪因子である便秘、不眠、ストレスを改善することである。
ほかにオデキ、イボ(ゆうぜい、水イボ)、鶏眼(ウオノメ)と胼胝(タコ)、ひょうそについて学びました。
アトピー性皮膚炎はペットボトルを用いた温灸を実際に体験しました。
脱毛症は円形性脱毛症が針灸治療の対象となり刺鍼と知熱灸が紹介されました。