2017年9月 治療家としての新陳代謝

八王子はり研究会第二例会に参加しました。3か月ぶりなので大変新鮮な想いでした。本日は久しぶりに参加された先輩がおられたので自己紹介から始まりました。

実技目標の読みあげです。ツボを捉える「押手・おしで」の使い方や腕の位置、鍼のつまみ方や鍼の押し方に関する「刺手」について確認します。ここではベテランも初心者も基本を復習します。(八王子はり研究会のHPにすべて掲載されています)

目次

1時間目 取穴の補瀉

本治法(ほんちほう)と標治法(ひょうちほう)の違いを解説され、治療点と経穴へ移ります。経穴の分類と性格によりツボの意味を理解していきます。終了後に千葉先生から補足されました。

裏内庭は消化器全般、特に乗り物酔いや腹痛に効くとされ、乗り物酔いの予防には築賓が向いている。陽陵泉は胃酸過多や食欲を抑える。水分は下痢には良いが便秘や過活動膀胱には向かない。

高熱を下げるのは金門や温瘤、大椎が有効だと事例を基に説明されました。しめくくりに標治法は「虚実を弁える」こと、点ではなく広い面でみることが重要だとお話しされました。

2時間目 緑内障の症例報告

アラフォーの女性、デスクワーク、消化器や運動器に既往歴あり。繁忙な仕事柄睡眠は良かったり悪かったりバラバラである。

緑内障(右目の視野欠損)の症状を軽くしたい、という訴えで来院されたそうです。四診から脾虚肝実証と診断されました。

標治法では特に側頚部の筋緊張が強く散鍼して、光明穴に灸を施したそうです。3診目に奇経の申脈-腕骨を取り入れました。それまでは大きな変化がなかったそうですが、8診目に風池穴を使用してから「すぐに視界が明るくなった」そうです。

報告後、証を肝虚や肺虚を疑うべきではなかったのか?という意見もあったが、千葉先生からは脾虚肝実で良いでしょう、とのことでした。また、こめかみへの散鍼、臨泣穴への刺激、子午治療も有効とのことでした。

週一回のペースで鍼灸治療を続けるのが望ましいが、基本1か月に1回、忙しいと2~3か月に一回の来院ペースだったそうです。この通院ペースだと「毎回、初診」のような状態での治療になるので中々、効果も現れにくいと思われます。

午後は実技

いつもの九州ラーメンでスタミナ丼セットをいただきました!(明日の朝、体重測定が。。。)

本日は千葉先生を除いて10名参加なので4・3・3に分かれて実技を行います。

基本刺鍼、取穴を行います。私の前が久しぶりに参加された先輩ですが、不安そうにされていたので私のおせっかい病が出てしまいました。小さい声で「ここですよ」とツボの位置を知らせました。

各班に分かれての実技では、ベテランの川村先生からご指導いただきました。川村先生が取穴して指がツボにあたる時、鍼を近づけた時、鍼を押した時、それぞれ脈が変わっていきます。浮いた脈が沈む、大きかった脈がしまる、弱かった脈が強くなる。思わず「さすがですねぇ」とつぶやきました。

いよいよ私が施術者役です。私が本治法をした後に川村先生がさらに本治法を行います。脈が上記のように変化します。少しでも近づきたいと思う瞬間です。

患者役になり「今日は症状がたくさんあります」、左大腿部内側から股関節内側にかけての痛み、右肩甲間部の痛みです。これは筋トレのフォームの悪さが原因ではないかと自分では思っています。

ここで千葉先生の登場です。

左足を曲げ伸ばしして「段々楽になってます」、膝を曲げた状態で外へ開いて「痛いです」これは旧いねぇ。何も説明していなのにズバリあてられると、言葉が出ません。膝を曲げた状態で外へ開くのを繰り返すとすっかり痛みが取れ可動域も広がりました。(しつこいですが、少しでも近づきたいと思う瞬間です。)

次回は10月1日です。とても楽しみです!

いつか行ってみたい! ところです。(興味ある方は聞いてください)

はりきゅう中野屋

相模原市中央区上溝2429-1
TEL:042-854-8914(予約制)
受付時間:午前9時~12時、午後2時~7時
定休:日曜日・水曜日

ご予約の際は、希望の日時にとれない場合があります。
一人でやっていますのでご不便おかけしますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします!

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